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2011年10月13日(木) ひっかいておとだせ
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近頃、よく音楽を聴くようになった。

ここ10年ぐらい、本当、音楽聴いてなかった。

聴いてなかったというのは、仕事を離れてって言う意味です。

熊本に引っ越してから、何故かレコード熱に火がついた。

昔から、CDの音よりも、豊かで落ち着くなあってなんとなく思っていたのが、エスカレートしていった。


すると、いい針が欲しくなった。

いい針が手に入ると、いいアンプが欲しくなった。

いいアンプが手に入ると、いいスピーカーが欲しくなる。

いいスピーカーが手に入ると、もっといい針が欲しくなる・・・最初に戻る。


かくして、人はオーディオ地獄へと引きずり込まれる。

私も、MC型のカートリッジを手に入れて、昇圧トランスにまで、手が伸びた段階で、まてまてまてと、ストッパーがかかった。

それぐらいにしておきなさい。と、内なる声が聞こえた。

はい。


スピーカーはもう20年近く同じものを使っていたので、無理して新品を買った。

アンプは、1981年物の、SANSUI AU-D907F Extra。

当時の発売価格、17万超。

オークションで、1万とんで500円。

もちろん、そこかしこに、不具合がある。

届いたその日に分解。

基盤洗浄、接点復活。スイッチ修理。


カビ、汚れ、メッキ磨き。


ガリもなくなり、温かく、懐の深い、アナログな音を響かせてくれた。


音は、空気の振動、波である。

その振動を、振動のまま、塩化ビニールの盤に刻み込む。

そして、今度はダイヤモンドの針で、振動として拾い上げ、電気信号に変換し、増幅し、スピーカーへと橋渡す。

アナログとは、連続した情報だ。1センチの半分の半分の半分の半分の・・・・・・この世界のありふれた日常に横たわる、ミクロの無限を内包している。

もちろん、情報伝達の間に、劣化する。

でも、それは、意図的なものではなく、自然な、凸凹のとりこぼしだ。



一方、僕らの日常のほとんどを占める、デジタル情報。

振動であるはずの音を、ある時点で、0と、1の2進法のレシピに移し替える。


どんなに細かく分けようとも、0、と1との間には、隙間がj生じる。

それは、意図を持った、等間隔の省略だ。ここからさきは、意識で認識できないのでいりませんよねって言う合意に基づく。

それは、劣化じゃない。

変容。組み替え。と呼ぶべきものだろう。



きっと、感性は意識の外側にまでしっかりと広がっているのだろう。

わからないだろうと思っていた、0と、1の間の隙間を、僕らは感じている。


でなきゃ、このレコードの気持ちよさ、説明できない。

ようやく地面に足が着いたような。

きれいに整地された、都市計画地域から、故郷の山道に帰ってきたような。


この夏レコードで聴いたものを上げると。

モーツァルト、タンジェリンドリーム、ピンクフロイド、イエス、トト、荒井由美、バルトーク、ジョルジュ・リゲティ、2001年宇宙の旅、中島みゆき、プロコフィエフ、ヨハンシュトラウス、さだまさし、キングクリムゾン、ジェネシス、イーグルス、ワイセンベルクのショパン、イツァーク・パールマンのパガニーニ、大滝詠一、エクソシスト、ラヴェル、スクリャービン、ダークダックス、グールドのブラームス、チューリップ、ドナルドフェイゲン、佐野元春、オーリアンズ、バートバカラック、メンデルスゾーン、ホルスト、エドムンドロス楽団、パピヨン、大貫妙子、クイーン、エルトンジョン、コダーイ無伴奏チェロ、バッハ、ベートーベン、シューマン、キャンディーズ、ピンクレディ、ウルトラセブン、レベッカ、井上陽水、アンドレカンドレ、オフコース、ラフマニノフ、ドビュッシー、ストラヴィンスキー、アート・ブレイキーのアフリカンビート・・・


ここ十年の間に乾ききった心の水瓶に、必死で地下水を貯めるように。


クラシックが増えたなあ。黒人もの減ったなあ。


さてと、デモテープつうくろっと。

パソコン立ち上げて、と、パフォーマー立ち上げてっと。

おいっ!!

おもいっきし、デジタルまみれじゃん。


今日の一曲
第3病棟 さだまさし

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