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2008年06月07日(土) 消滅
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これは、いま僕が使っている財布です。

いくらでしょうか?

100円です。正確に言うと105円です。

嫁と姉の2人に中学生みたい、と同じことを言われました。

ああ、分かる。

この財布を買ったのは、つい一週間前。

それまでは、ポールスミスのかっちょいいプリントの入った革製の財布を使っていた。

なぜ突然に?

消えたんです。さいふが。

ああ、あのときだ・・・とか、あれ!!ない!!しまった!!とか、多少なりとも心当たりのある状況下で紛失したことはありますけど、狐につままれたような今回の無くしかたは初めてでした。

場所は、大分から東京に向かう飛行機の中。

着いたら消えていた。

いやね、どこまで持ってたか覚えてないって感じじゃなくてね、セキュリティを通す時、しっかり目で見て覚えているし、機内に入って、席に着いてお尻のポケットに入れていて、座った時異物感があって取り出して、目の前のシートポケットに本と一緒に入れたところまで覚えてるんですよ。

シートポケットいれるなあああ!!

すいません。これ必ずやるんです僕。基本的に手ぶら主義なので、椅子なんか座る時、お尻にあたって邪魔でね。RICKYさんにも、やめた方がいいよと何度も言われていました。

そのRICKYさんが、僕の左に座り、右側は空席。中央の3席並んだ座席のど真ん中に僕は座っていたわけです。

そして、離陸して、寝不足気味のRICKYさんは、すぐ寝に入りました。僕は、すぐさま本を読みはじめ、それから、着陸するまでの間、一度も席を離れず座っていました。

そして、無事に羽田について、乗客が立ってならびはじめ、僕も、シートベルトを外し、シートポケットをのぞいたら、本があった。

本しかない。えーと、機内誌とかヘッドホンとかどけて、と。どこにまぎれちゃったのかなあ。

おりょ?ないねえ。全部出して見てみよう。ないわけがない。がさごそがさごそ。

ないっす。

ポケットにも、ない。席にもない。床にもない。テーブルに挟んじゃって、ない。足でふんずけて、ない。体のどっかにひっかかって、ない。RICKYさんにあずけて、ない。上の荷物入れにもない。
シートをはがしてもない。おでこにはっつけて、ない。スチュワーデスさんに預けてない。機長に渡してない。お飲物と一緒に食べてない。

無くしたという事実を受け入れるのは、このように非現実的な選択肢を一通り通過した後、最後の最後。

消えた。というのが一番しっくりくる。

セロか、おれは。でも自分で種が分かんなきゃ、収拾つかない。

回りのお客さんが降りてしまったあとも、スチュワーデスさん4人と、RICKYさんを交えて床に這いつくばって、おんなじところを何度もみて探したけれど、僕の財布は見つからなかった。

盗まれた??いやいやいや。あの状況で、しかも逃げ場のない飛行中の機内でそんなことするかい?

僕の右隣は空席だった。そして一度も席を立っていない。

一つだけ空白の時間がある。飛行機が着陸する前の、10分間、うとうとっとした。

でも、それも、シートベルト着用サインが出て、席を立ったら一番いけない時間帯ですよ。

右隣の空席を乗り越えて、僕のシートポケットに到達するためには相当なアクションが必要だし、そんな危険をおかしてまで盗るほど、僕の財布は魅力的じゃない。内容物を含めて。

何より疑いたくない。根拠も無く、他人を。

一番の元凶は、皆さん突っ込みたくてうずうずなさっているでしょう。

そう、だいじなものを、体から離して、シートポケットなんかに入れるお前が悪い。

そのとおり!!

「パーテル・ペッカビ」でも書きました、1世紀前にひんぱんに起きていた霊現象には、「アポーツ」と呼ばれるどこか他の場所から色んなものが目の前に突然持ち込まれる現象があるんですが、

家につくまで、ちょっとドキドキしてた。家について、部屋の机の上に黒い財布が置いてあったら、すげえなあって。佐藤愛子さんの「遺言」みたいじゃん。

そんなこと、おいそれと起こっちゃいけない。興味本位なマインドでそんなこと期待しちゃいけない。当然家に帰っても何にもなかった。

嫁に呆れられながら、銀行やらなにやらに電話しまくっただけでした。

ただ、全てのことには何かしらの意味があるというのは、自然の摂理でございまして、偶然っていう言葉は、空想上の出来事を指し示す言葉でございまして、偶然なんていうのはこの世にはないっていうことは受け入れているわけで。

さあて、この出来事にはどんな意味があるのかと考えてみると、

考えるまでもなく、

自分の持ち物はちゃんと責任もって管理しろよという、きわめて現実的なメッセージだったに違いありませんこと限りなし。

お騒がせしました。

でも、このメッセージを読んだあなたの机の上!!

黒い財布がありませんか?

ふふふふふ。

今日の一曲
夜のミステリーのテーマ



2008年06月12日(木) おバカさん
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この間、NHKを見ていたら、「スピリチュアルブームにはまっていく人々」みたいな特集やってた。

前世占いや、一回数万円のヒーリングにのめりこんでゆくのは、今までは、10代20代の女性が主だったのが、最近では30代40代の男性がはまっているそうな。リストラ、ワーキングプア、サービス残業、成果主義。

樋口了一 男性 44歳。

まさにメインターゲット。

そうか、そうでしたか。

こういったときの反応で、自分が信じているものがどれだけ自らの理性による検証を経たものであるかがどうかがわかる。

強固で、密度の濃い岩盤を少しづつ通過して溜まった地下水脈のような知識は、いわゆる「ブーム」とは無関係なものになる。

その放送のことを、昨日角智織さんに会ったので言ったら、「・・・おんなじことの繰り返しですね。」と一言。

僕らがスピリチュアルなんて名前など知りもしなかった17年前からスピリティズムのセントロを立ち上げ、活動を始めた。

その間に、きっと何度も興味本位なオカルトブームの隆盛と衰退を体験して来られたんだろう。それを横目でみながら、淡々とやって来て、これからもやっていく。何ものにも流されない実際の行動に結びついて初めて、人は何かを信じていると言えるんだなあと思う。

ブラジルでは、4月18日を「スピリティズムの日」として、正式に国が制定したそうです。

スピリティズムによる様々なボランティア活動が果たした貢献が認められたのと、スピリティズムの原点といえるアラン・カルデックの「霊の書」がフランスで発刊された日で、150年が過ぎたことを記念してだそうです。

話変わって、大分のOBS多田さんから、遠藤周作の本を借りた。

「おバカさん」「悲しみのうた」読んでなかった。

「おバカさん」泣いた。そんな話ではないのだけれどなぜか泣けてきた。多田さんと、ジョン・アービングの話になって、あの作家のストーリーテリングの才能は並じゃないって話してて、泣いていいんだか笑っていいんだかわからないまま、感情が洗濯機で引っ掻き回されてるようになるって言ってたら、それじゃあって貸してくれただけに、心に残る一冊となった。

ガストン・ボナパルトというナポレオンの子孫という馬面の青年が日本にやって来て、色んな人と出会い、様々な事件に巻き込まれる。というか自分から飛び込んでいく。そして出会う全ての人たちに対して、自分のできる限りの愛をとことん振りまく。

彼の愚直なまでの利他愛と、自分を顧みない奉仕的精神は、回りの日本人からみたら、気味の悪い「バカ」に見える。

彼はある強い決意を秘めて、日本にやってくる。その決意が何であるのかは、はっきりとは明かされないが、「布教神学校を3度も落第した僕だが・・・やはり日本に行きたい気持ちに変わりがない・・・」と書かれたノートが見つかる。

でも、彼はいわゆる布教活動らしきことは何もしない。ただただ、悲しみに暮れる人の側にいてあげたり、困っている人を自分を犠牲にして助けたり、憎しみを捨てきれない人にどこまでもついていって思いとどまらせようとする。

そしてことごとく、自分が痛い目に会う。それでも、彼は行動することをやめない。

遠藤周作は、この主人公にイエスを見ている。とおもう。

彼のライフワークは、自分の選択の余地なく着せられた「キリスト教」という洋服を、何とか日本人に合う「和服」に仕立て直そうとする作業だった。

長い間に蓄積された神学体系をうんぬんすることよりも、キリスト教の教祖としてではない、人間イエス本人が何を言い、何をしたのかっていうことを、現代の日本に置き換えて描くことがその効果的な手段の一つだったんだと思う。

これ、スピリティズムの活動に似てる。端的にいえば、スピリティズムとは、イエスを旧来のキリスト教だけのものから全人類に解放する運動と言ってもいい。

洗礼も、懺悔も、賛美歌も、祭壇も、教会も、天国も地獄もいらないよ、みんなのイエスだよって。そのイエスが教えてくれたのは、自分のとこだけひいきしてくれる神じゃなくて、みんなにとっての神様だよって。

もちろん、イエスに限んなくっていい。みんなのモーゼ。みんなの仏陀。みんなのマホメット。みんなのガンジー。みんなのキング牧師。みんなのマザーテレサ。

神の法にもとづいて行動した人は、世界人類共通のお手本。シンプルに。

今から150年ほど前に、多くのスピリットたちがそう教え直しにきてくれたことを広め、実践しようっていうのがスピリティズムと言っていいんじゃないでしょうか、少々大胆な解釈ですが。

なので、イエスの教えに基づく道徳に重きが置かれている。「自分を愛するように隣人を愛しなさい」。シンプルでいて到達困難な永遠の黄金律。前世占いとかと比べると、面白みに欠ける。ブームになりようがない。一人一人に少しづつ浸透していくのを待つしかない。

ブームにならない分、ずっとやれる。

ああ、それはまるで、誰かの音楽活動みたい。

すこし愛して、長ーく愛して。by大原麗子

古!!
http://www.spiritism.jp/jpn/jpnovo.html

今日の一曲
Do you believe in love Huey Lewis & The News


2008年06月18日(水)
6/22に、渋谷のギルティーにて

「利き唄六月〜天上ノ詩 其の参〜」というライブに出ます。
出演アーティスト
◇Bee Bee ◇橋本優樹 ◇樋口了一
前売り…2500 当日…3000 ドリンクチャージ…?500

オープン…18時
スタート…18時半

となってます。どうぞいらしてください。

僕は大分から直接やって来て、そのままのノリでやります。

2008年06月18日(水)
岩手・宮城内陸地震で、被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

被害の多かった栗原市は、私も訪れたことのある「くりでん」のふるさとです。

他界された方々に導きの光が与えられますことをお祈り申し上げます

2008年06月24日(火) 雨は手のひらにいっぱいさ
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今回の九州は、雨に見舞われた。

最初、19日に実家の熊本から入ったのだけど、のっけから梅雨っぽくない豪雨。

ごううううううって感じの。豪雨。

次の日、豊肥線で、阿蘇経由で大分へ向かった。

立野『たての』という駅に着いたら、何の前触れも無く「え〜運転を見合わせます大幅に遅れる見込みです。」というアナウンスがあった。

びっくりした。雨はひどかったけど、それまでそんなことみじんもにおわせないまま淡々と走っていたから。

しばらくしたら、「え〜運転再開は2時間後になる予定です。」というアナウンスがあった。

収録に間に合わない。

そしてまたしばらくしたら、「え〜復旧の見通しが立ちませんので、バスによる代行運転に変わります。いま熊本市内からチャーターバスが向かっております.1時間ほどで到着致します。」

ええと、それって結局どうなんのかな。到着時刻は。

豊後竹田に着くのが3時半。そっから普通列車に乗り換えて、各駅に止まりながら、大分着くのが5時大きく回る。OBSのスタジオ入り時間が4時なので、大分駅でドラえもんに頼んでタイムマシンで一時間半遡ってもらって、ギリギリ間に合う。

現実にファンタジーが自然な形で混入する時、僕はあせってる。

阿蘇の入り口の立野駅にバスが到着した。

2両編成の列車にバラバラに乗っていた乗客たちは、期せずして観光ツアーの御一行状態のような変な連帯ムードに包まれ豊後竹田に向けて出発した。

ラフカディオハーンみたいなアイリッシュっぽい風情をたたえた、白人の初老の1人客がザックを背負い阿蘇駅で降りていった。

「初めて阿蘇を訪れた時、日本は雨期の真っ最中で、バケツをひっくり返したような激しい雨が私を出迎えてくれた。」

とかいう書き出しで彼が小説を書いている所を想像していたら、

「え〜、豊後竹田からも、列車が動かないという情報が入りましたので、このまま大分駅まで向かいます。これから停車駅名をいいますので、降りる方は手を挙げて下さい。もしいらっしゃらない場合はそのまま通過いたします。」

お、希望が見えて来た。このままバスで行った方が早いに決まってる。ドラちゃんの出番はなくて、代わりにフリテンくんのすっとぼけた遅刻の言い訳ぐらいで済むかも知れない。

すこしだけ胸を撫で下ろしていたら、

「え〜、コロコロ変わりまして申し訳ありません。やっぱり豊後竹田駅で、普通列車に乗り換えていただくことになりました。後15分ほどで到着いたしますの、お降りのご用意をお願い致します。」

コロコロ変わって、こっちもコロコロコミックの世界に逆戻りだ。

しかし、ファンタジーも捨てたもんじゃない。現実世界にもドラえもんがいることを忘れていた。

まさに絶妙のタイミングで、プルルルルル。「大丈夫ですか?送りましょうか。」とメールをよこしたのは、竹田の守護天使姫だるま後藤さんだった。

顔がドラえもんになった姫だるまが頭に浮かんだ。

「ありがたいです、どうかおねがいしますううう。」ご迷惑も顧みず、遠慮することなくお願いしてしまった。

ちょうど大分に用事があったお友達を同乗させて、豊後竹田駅に後藤さんの新車が到着した。

手をみると、白い粉がついている。仕事の真っ最中にほっぽり出して来てくれたのだ。

感謝の言葉もないとはこのことだ。

しかし、そんなことは別にどうでもいいっていう感じで、自分の置かれた環境を楽しむいつもの後藤さんがいた。

常に人を助けている人は、それが日常になっていて、自分が別に特別なことをしてるとは思わない。

ここまで至るには、僕はまだまだ修行が足りん。

後藤さん、本当にありがとうございました。

本来ならば、ホテルに早めについて、ヒゲそって、キチンと身なりを整えて行こうと思っていたのですが、OBS直入りで、しかも最初にテレビのコメント取りがあるとは全く知らなかったので、

大分の皆さん、テレビで、ライブの告知をする私は、実家で緩みきったままの姿でございます。

ご了承ください。

今日の一曲
RAIN Beatles

2008年06月27日(金) レック
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今現在、新曲のレコーディングがくちゃくちゃと、いや着々と進んでおります。

この間、ストリングスのダビングを行いました。

我が事務所の本田雄一郎くんアレンジによるもの。

いい。すごく。

こころのひだをなぞって行くような、優しく、あたたかい、親の目線のような。

子育てに真正面から取り組んでいる本田くんならではのストリングスじゃなかろうか。

うたにも自然と心がこもる。

夜に、この曲の作詞者の角さんがきてくれた。森さんとエミリアを連れて。

角さんと出会うことがなかったなら、この曲は生まれなかった。

僕らの仕事は、このような出会いに大きく影響される。

3人に見守られながら、ギターのダビングで疲れきった所に入れた仮うたが予想外に良かった。

思念は実在する。確実に。このように異常に精神を集中する時、近くにいる人の心が入ってくるのを感じる。

ライブにおいてはお客さんだ。

近くにいる誰かが精神を研ぎすましている時、黙っていれば何を考えても邪魔にならないと思うのは大きな間違いかも知れない。
逆に、ただ黙って愛をもって同じ気持ちでいてあげることっていうのは、気休めではなく、本当に大事なことかも知れない。

自分が誰かの歌を録る時に、これから心がけなくては行けないことかも知れない。

と思いました。

もうすぐできます。お楽しみに。

今日の一曲
MR.Lonely LETTER MEN

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