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2008年02月01日(金) 祝!!
前の日記で、柔道一直線のことを書いたら、次の日に近藤正臣さんに会った。

こういうことって、確かにある。ある程度の長さ生きてると。

わからない世代、ウィキっぺへ。

『君は、奄美出身なの?」と聞かれ、『いえ、熊本です」と答えた。で、隣を見ると、どこかで見た顔の方がいる。

筑紫哲也さんだった。お元気そうだ。

すると向こうの方から、阿木陽子さんが来られた。

気がつくと、隣に徳光さんがいる。「おお立教?軽音?そうか軽音かあ。なに、ロイヤルだった?なんだそうかあ。あのバンド出身の奴らとはいまだにつきあいあるよ。」

ここでパッと目が覚めて、なんだ夢か・・・

こういう意味不明の夢ってたまに見るよね・・・っていう流れで書いて来ましたが、夢ではない。

おととい、1月30日は石川さゆりさんの誕生日だったのです。

で、パーティーがあって、お招きいただき一人出席させていただきました。

すると、前述のような顔ぶれの中に自分がいたわけです。

この年になると、回りが皆さん年上っていう集まり、滅多にない。どう見ても私が一番下だ。

しかも、顔見た瞬間名前が言える人ばっかり。知り合いでもないのに。

この業界長いだろうに、あんたそんなの慣れてんだろうに、とか言う突っ込みあるかもしれませんが、

僕は、この仕事を始めたときから今に至るまで、自分のセルフイメージは全く変わっていない。

純度100%の民間人。たまたま音楽やってるだけ。

いつでもどこでも、気後れする準備は万全。

親戚の宴会に連れてこられた内気で人見知りな親が年取ってからできた子供みたいに、おとなしくしていたら、石川さんが気を使ってくれて、「樋口さんもこっちにきて」と誘われた。

朝花を作った人間として紹介していただいた。

すると、皆さんの顔がパッとほころんだ。

ああ、おまえ愛されてるんだ。よかったね。と曲に話しかける。

『あの、朝花って言う曲は、閉じてないんだよな、なんていうか、こう、空に向かって広がって行くようなさ。」と、近藤さんが、少年のようなキラキラした目をしておっしゃった。

恐縮です。頑張ります。

石川さんをはじめ、皆さん年上なのに、失礼ですけど子供のように純粋な光を放つ場所を心の中に持っている気がした。

石川さんには、親から送ってきたバンペイユという、ザボンの一種と、とある本をプレゼントさせていただきました。

バンペイユは見た瞬間 「あたし、剥き方わかる。」と、断言。さすが、肥後の女。

芸術祭大賞を受賞された唄芝居「飢餓海峡」の迫真の演技力はどこで身につけられたのか聞いたら、「誰に教わったわけでもなく自己流でやってるだけなんだけど・・・」と、さらりと。

表現のインスピレーションに対して理屈を介さず全身で素直に受け取れる人。才能って、受信能力なんだよな、結局。

40年、50年とこれからも歌で日本人に光を届けて下さい。

おめでとうございます。

今日の一曲
津軽海峡冬景色

P.S 凍結ブログ「パーテル・ペッカビ」、近日再開予定です。すんません。








2008年02月07日(木) 24回目
第二十四回目、樋口了一定例ライブが、明日と迫りました。

皆様のお越しをお待ちしております。

新曲間に合いました。発表します。

曲の作り方が、確実に変わった。

昔は、衝動の赴くままに、バーッと何曲もメロディーを作って、受け皿としての歌詞を考えるのに苦労していた。

今は、先ず歌詞ありきになって来た。ていうか、言いたいことありきというか。

よくわかんないけど、きっとミュージシャンとしての限界を知ったってことなんだと思う。

ネガティブだなあ、こう書くと。

違うんですよ、ちがうの。

要は、自尊心と虚栄心にかきたてられた、音楽的な全能感への渇望から脱却できつつあると言いますか。

「なんでもできるぞこのやろう」から「これだけはできるからがんばろう」への変化と言いますか、

常に道具箱一杯に持ち歩いていたのを、自分の使いこなせるカンナ一本以外捨てちゃったと言いますか、

うまくいえませんが、同業者ならわかっていただけるかなと思うのですが・・・

要するに、曲を作るペースが極端に落ちた言い訳な訳です。

そうやって、少しずつできた曲というのは、10月10日の時間をかけて、胎内で育ち生まれてくる子供に似ている。

唯一無二の魂を宿した存在。

明日、皆さんの前で一人歩きをはじめます。

どうか、育ててやって下さい。

今日の一曲
もう歌は作れない  オフコース


2008年02月10日(日) 無事に
第二十四回、定例ライブが無事終了しました。

来ていただいたお客さん方、どうもありがとうございました。

誕生日が終わったばかりであるのと、バレンタインが近いのとで、色々なものを差し入れていただきました。どうもありがとうございます。最近のこういうチョコは、食べるのもったいないね。デザインがかわいくて。

やはり、自分にとって、一番のヤマは、新曲の発表のときでした。

永遠に慣れることはないでしょう。この緊張感に。

「手紙」〜親愛なる子供たちへ〜。というタイトルの曲です。

この曲の歌詞、一部を除いて、僕のものではありません。

2007 10月27日の日記で紹介している、スピリテイズムのページに掲載されている、チェーンメールが元になっています。

http://www.spiritism.jp/jpn/jpnovo.html

ここの、what`s new を少しさかのぼると、「親から子への手紙」とあります。見るのにはパワーポイントが必要です。

ここを主催されている角智織さんが、ポルトガル語を訳されたものを初めて見た時、心に深く突き刺さりました。

言葉の持つ力の可能性が、広がった気がしました。こんな視点があるのかと思いました。

「僕の訳がだめなんですよ、シロウトで。」と言われる角さん。

でも、僕がこの文章に魅かれた大きな理由の一つが、この、実直でストレートな、ごつごつした翻訳文だった。

日本語的にこなれたものだったらここまで感動しなかったかも知れない。

何かに心を動かされた時、僕ができるたった一つのことは、曲を作ること。

角さんの了解を得て、メロディーをつけていった。

途中、つくったメロディーを全部捨ててやり直した。

結果、8分を超える作品になった。

それで、昨日やったんですが、心配でした。僕の得た感動を損なわずに伝えられるだろうかと。

でも、それは杞憂でした。

言葉の力に操られるようにして、メロディーが踊り、空気の流れのように自然に、お客さんの元に届いていくのがはっきりわかりました。

まちがってない。これでいい。と思いました。

あんな風に、ひしひしと聴いている人の心を感じたのは、今まで歌って来て初めてかも知れません。

歌い終わったあとの空気も。なんか、自分も含めて、きれいに洗われたような。幸せな時間でした。

来ていただいた方、あの曲の誕生を手伝っていただいてありがとうございました。

これから各地で歌っていきたいと思います。

長いですけど。

今日の一曲
手紙〜親愛なる子供たちへ〜



2008年02月17日(日) もっこすぽりす
この間の定例ライブの2日後に、1人で大阪行って来ました。

ポリス見に。

え?なんで? ポリス東京でもやるでしょ?

そうなんすよ、やるっすよ、でも、敢えて大阪!!

なんのこだわりもありまへん。

私の高校時代の友人の熊本在住の原山から、チケット2枚取ったっばってん、だーれんいかんけん、あたどぎゃんな?

とメールをもらい、

そうね、スティングは見たこつぁあるばってん、ポリスはなかけん、いこかね。んっなっおっもいく。

と返事を返したことから、大阪行きが決まったわけです。

ポリスと熊本弁。どゃんだろか?

京セラドームですよ、だんな。

2年前だっけ?川の向こう岸の水に浮いたライブハウスで、このドーム見ながらライブやったの。

その日は、矢井田瞳さんがやっておられた。

パンフレットを買って、中に入ると、オープニングアクトのバンドの演奏が聞こえていた。

声も、顔もスティングそっくりの若者がベースを弾きながら歌っている。しかも3ピース。

原山の情報だと、スティングの息子だとかなんだとか。へえええ〜。

待つこと30分。やおら歓声が上がり、場内が暗くなると、高校時代の血湧き肉踊る前立腺とミディでつながってるギターのイントロが流れ始めた。

「孤独のメッセージ」。オープニング。

すると、ステージ上がパッと明るくなり、私の憧れる3人が立っていた。

スチュアート・コープランド  アンディ・サマーズ  スティング。サポートメンバーなし。

パンク界の科学者たち。ドラム、ギター、ベース、ボーカルの最小単位で、アンサンブルの化学反応を限界まで実験し続けた開拓者。

僕は、高校時代に隆盛を極めていたパンク・ムーブメントにはまり込むことはなく、引いた目で見ていたが、このバンドだけは違った。

最初に「マジック」にはまった。そこからさかのぼった口です。

僕が中学の時、30年前に、熊本で「サタデー・ミュージック・スペシャル」というテレビ番組があった。

僕の世代の熊本人なら誰でも知ってる、かなぶんや さん。この方司会のヴィデオクリップ流す番組だった。

今でこそ、アーティストのPVを流すなんていうのは当たり前だけど、岐部によると、当時はまだ、一般向けのプロモーション・ヴィデオなんて概念はなかったそうで、業界に向けてのお披露目的な用途でしかなかったそうで。

それを、無理くり流してた。小林克也さんの「ベストヒットUSA」より早かったそうな。

熊本って言う所は、保守の強固な土壌の上に、突然変異のような革新性がトッピングされているような場所だった。

というより、保守が高じて裏返ると言いましょうか、飛行機で行かずに、足下の地面掘ってブラジル行っちゃうような。

当時、このポリスのビデオも、ビデオではなく、フィルムで、ぶんやさんはロンドンまで直接買い付けにいったりしていたらしい。

その功績で、70年代の終わりの熊本の洋楽シーンは、パンク一色だった気がする。そんなこともないかも知んないけど。でも、あの当時よくスタジオ行くとモヒカンのお兄さん見かけた。ソフト・モヒカンなんてこじゃれたもんじゃなくて、トサカですよ、トサカ。髪の毛染めてる人ですらまだほとんどいなかった頃だったから、インパクトあったなあ。

てなシーンを走馬灯させながら、ライブを見ておりました。

バンドって言うのは、メンバーのかけがえのなさというか、換えの利かなさ加減で、バンドとしての価値が決まるきがする。

僕にとって、このポリスって言うバンドほど、メンバーの換えの利かないバンドはいない。誰がやめてもこの精緻な三角形は成立しない。僕の中で。

「やっぱあいつがいないとだめだよなあ」的な身びいき思い入れに引きずられた心情的なものではなくて、機能として、構造として、世界に一つだけしかない機械の部品のように。

「見つめていたい」のあのギターリフ抜きにあの曲があるだろうか?「孤独のメッセージ」のあのハイハット一体他に誰が刻める? ・・・スティングは、書かなくてもいいだろう。

僕は、スチュアート・コープランドというドラマーに惚れている。あのつま先だったグルーブは、多分僕とは合わない。一緒にやったら全然駄目だろうと思う。

でも、惚れている。性格が正反対のクラスメートの男子に憧れる女子高生みたいに。

一言。かっこいい。それしかない。あのレギュラーグリップ。上半身を大きく揺らしながらの変拍子。薄氷を注意深く踏んでいくようなハイハット。夜中に竹林に鳴り響く京都の庭園の獅子脅しのような、一発だけで言い表されるタムのフィル。

彼も年を取った。白髪頭に、銀縁メガネをかけていた。スティックを持ったその姿は、老練だが未だモチベーションの衰えないオーケストラの指揮者のようだった。

それでも、あの髪を振り乱す動きも、ハイハットもタムもあの頃のままだった。レイドバックしたバンドのルーズなビートではなく、あの前のめりのグルーブのポリスのダイナモの役割を56歳の彼がしっかりと果たしていた。

なんか、80年代の彼がジョークで老人の扮装をして、演奏をしているような錯覚に見舞われた。

過ぎ去っていく肉体と、変わらずにそこにある魂。その二本の糸の交差する点の上で、白髪を振り乱し駿馬のように躍動するコープランドを見ていたら、なんだか胸が熱くなった。「パピヨン」のエンディングの年老いてついに脱獄を成し遂げたスティーブ・マックイーンの姿を思い出した。

まだ、やれるだろ?おれがやれるんだから。って言われたみたいだった。

アンコールで、「見つめていたい」をやり、観衆に手を振って予定調和的に終わったかに見えたライブ。

2人は去ったのに、ギターのアンディーだけが居残って、だだっ子のようにまだやろうよ〜ってしぐさ。あいつらしょがねえな〜そそくさとひきあげやがって。

そして三たび出て来た3人で、本当に最後にやったのが、デビューアルバムの一曲目に収録されている、まさに彼らのスタートとなったこの曲でした。

にくいねえ。

今日の一曲
Next to you Police

撮影 原山。手にもっているのは、プログラムと、子供用の『シンクロニシティ」のジャケット柄のTシャツ。大きいサイズがなかった。・・・・無念。


116_1699.jpg 640×480 46K

2008年02月17日(日) もっこすぽりす2
IMG_2454.jpg 640×480 58Kこんな跳躍のできる50代。革命の夜を描いた中世の絵画のよう。

2008年02月27日(水) 大分確定
明日・・・もう今日か・・・

5時起きで、大分行って来ます。

今現在、確定申告と、仕事場引っ越しとが大詰めを迎えておりまして、詳しいことは、帰って来てから書こうと思っとります。

行って来ます。

今日の一曲
微笑み返し キャンディーズ

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