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2007年06月01日(金) 国境なき医師団
数年前、飛行機の中で、エボラ出血熱の治療のためアフリカで活動をする「国境なき医師団」の記事を読んだ。

その中で、印象に残ってる部分がある。

エボラに感染した妊婦の女性から医師が赤ん坊を取り上げる。生まれたばかりの赤ん坊は、母親の血液にまみれた状態で呼吸をしていない。懸命に蘇生を施すが、息をしてくれない。万策尽きて最後にその医師は、血まみれの赤ん坊の顔に自らの顔を埋めていく。マウストゥマウスの人工呼吸をするためだった。

その赤ん坊が助かったのかどうかまでは書いてなかった。

エボラ出血熱は体液感染だ。その行為がどんなに危険なものかはその医師は十分に知っている。でも、彼は迷うことなく人工呼吸を施した。自分が助けられるかもしれない命を目の前に、考えるより先に行動したのだろうとおもう。

人間は、こんなことができる。無惨な殺戮を繰り返す一方で。

この記事を読んだ時、僕は彼がうらやましかった。自分を忘れて、他者に尽くすということを、こんなにも切実に体験する機会があるだろうか。
そこには間違いなく、神が宿っている。誰がなんと言おうと。

最近世の中では、自分を愛することをしきりに勧める。

そのままの自分を受け入れてあげなさい。自分を愛してあげられない人が他人を愛せる訳がない。とかね。

無条件に自分を愛するって言うことが僕にはよくわからない。自己保存の本能の赴くままに行動しろってことだろうか...違うんだろうな。

耳ぎこえはいい。そこには反論する他者がいないから、「自分大好き」って宣言しても、誰も反対しない。なので、しばらくは生まれ変わったような気分に浸れる。

でも、有効期間が短い。その自己愛を測れる確固とした物差しがないから、すぐにまた不安に陥る。

そうすると、また新しい言い回しで、自分を愛するようにと薦めてくれる何かにすがりつく。

結果として、新聞広告の書籍欄には自分自分自分の文字が飛び交う。

同じ広告欄に、昨日「国境なき医師団」の広告が載っていた。それで、あの記事を思い出したのだ。

一回、試しに忘れてみませんか。自分を。

あの医師のようにはなれないにしても、憧れることはできる。志向することは出来る。

かわいい子には旅をさせろ。かわいい自分は後回しにしろ。

そうやって、他者に役に立つことだけを考えて、忘れとけば、

自分なんて、ほっといても愛せるようになるんじゃないのだろうか。他者を愛した見返りとして、数学的正確さを持って、神が配分してくれるんじゃないだろうか。

国境なき医師団のホームページでは、今、ある署名を募集している。

スイスのノバルティス社という製薬会社に、インド政府への提訴を取り下げてもらうように請願する署名だ。

インドでは、革新的な発見に基づく新薬以外に、その特許取得を認めていません。なので、様々なジェネリック医薬品が作られ、国境なき医師団の使用するエイズの新薬に関しては、80パーセントが、インドで作られたジェネリック医薬品に頼っています。

もしもインドが、他の国のように、分子の構造を少し変えただけの新薬とは名ばかりの薬に特許を付与するようになれば、今現在作られているエイズ治療薬は製造できなくなります。

もしも、ノバルティス社が、インドで特許をとれば、WTOの規定により、今後20年間は同社が独占的に販売権を獲得します。

その価格は、患者一人当たり118万円です。今途上国で使用されているジェネリック医薬品の価格は、一人当たり1万5千円です。

インドのジェネリックに頼っている数百万人の人々に影響が出ると言われています。

詳しいことは、ホームページにいって読んでみてください。

http://www.msf.or.jp/donate/

読んで、納得したら署名してください。

余談だけど、全く努力なしに、自分を全肯定できる人もいるんだなあ世の中には。
これは、一つの優れた才能といっていい。他の人は安易にまねしない方がいい。
僕の偏見だけど、B型の人に多いような気がする。うちのおふくろ。鋼のような前向き姿勢。
あ、やべっ嫁さんもBだっ。読むかなあ・・・

今日の一曲
NEW FRONTIER Donald Fagen

2007年06月08日(金) 無頼んど 達遅
最近、妙に肩がこってた。

なんでだろう。年かなと半ばほっといたら、ギターを弾くのに影響がではじめた。弾くポーズを維持するだけで、肩の微妙な部分の筋肉がコソバ痛い。

原因はなんだろう。いろいろ考えた結果、パソコンのキーボードだという結論に達した。

全てにおいて我流で通してきた私。パソコンの入力など、無頼んどたっちでメチャクチャだったのは言うまでもない。

指揮者が演奏に入る前の、ちょっと腕を浮かして静止するような形でバコバコ打っていた。

ある日このポーズでいつものようにパソコンに向かったら、あれ、同じだ。ギターのときと同じ痛みがある。腕が重い。

リラックス。あれ?だめだ、肩を下げるとキーが打てない。今まで、人差し指と中指と薬指しか使わずに打っていたせいで、あのポーズじゃないと打てない。

困った。藤村君と冗談っぽく話していたことが現実のものとなってきた。「1/6、あれいずれ弾けなくなるな、激しすぎて。」

みんなと交わした「一生歌う」という約束を守るためにも、ここは一つ柄にもない体調管理をせんといかんね。うちの息子が1/6弾けるようになるまで、あと最低でも十五年ぐらいはかかりそうだし。

そこで始めた、はじめの一歩。ブラインドタッチ。全ての指を使ってタッチ。これなら肩に負担がかからない。

で、ここまで、私は、いっさい手元を見ることなくこの日記を書いています。

お気づきの方もいらっしゃるかも知れませんが、キーを思い出すことで精一杯で、いつものような、あの流れるような縦横無尽な下らなさを編み出す脳のスペースがありません。

ここまでで、約三時間かかりました。

思考というものは、身体的な束縛を受ければ受けるほど、シンプルになっていくのかもしれない。

遅々とした歩みに即したイデア。

カメは、きっと哲学者より悟りに近いに違いない。

とかいって、余裕こいてるフリしてますが、さっきから、ムズムズして今にもjフィsjfぺfjfkfpp:pd所rgdgっfrjgっp@:wpfjvj−4gフォbpxbzpjbぺ」フォbjd簿fb@p」@rgf個sろgせgそg@pf」ぎ@

と暴れだしたい気分。

別に滝にうたれなくたって、修行の場は、どこにだってあるってことですね。

大分の人たちごめんなさい。もう、詳しく書く気力が残っていないです。

明日行きますってことだけ書かせて下さい。

いってきます。

今日の一曲
タッチ  岩崎良美






2007年06月11日(月) 大分から帰って
来ました。

人間は成長する動物だ。あの、ナメクジのような歩みだったブラインドタッチが、冬眠前のオオクワガタぐらいのものになっている。

大分では、いつものように、カフェ・銀次郎で、公開録音でした。

マーサと、僕との絡みもかみ合ってきたような気がするんですが、あのクイズ。

いいんでしょうか?みなさん。

あんなにわらっていいんですか?ほんとに。あれは、僕らがいつも「いよや」なんかで見てるマーサですよ。FM大分の顔としての役割から解放されて、単なるおっさんになって、オヤジギャグをかましてるマーサですよ。

でもなあ、おもしろいんだから仕方ないよなあ....素を出して、それが芸になってしまう年になってきたんだね、マーサも。「千円札、五千円札、警察、」であれだけ笑いを取る自信はない、僕にはまだまだ。

今後私がゲストで入った時の定番になっていくのだろうか。こわい。同化していくのが。

収録の中盤で、石川さゆりさんの電話ゲストがありました。

朝花についての思いを語ってくれました。どうもありがとうございました。

ゆくゆく詳しく書こうと思うのだけど、この朝花を書いた4年前、僕の頭の中に一つの風景があった。

それは、石川さゆりさんが、海辺に立って、じっと水平線の彼方を見つめているという映像だった。

別に、石川さゆりさんに歌ってもらおうとか思ってたわけでもない。

でも何故か、ずっとその映像はあった。同郷の熊本出身ということもあったのかもしれない。このうたの主人公のイメージを、かってにさゆりさんに重ね合わせていたのかもしれない。

それが、巡り巡って本人がうたってくれるなんて。

思いは実在するんだなあ。しっかりと実感を持って。そしてそれは宛先を書かなくても、ちゃんと届いてくれたりするんだ。時に。

さびの「ハイハイ ハーレイヨイサヨイ」という節を電話越しに歌ってくれた。思わず会場から拍手が沸き起こった。

電話で歌っただけで拍手がもらえるなんて。

ふと見ると、隣には、クイズの問題出しただけで爆笑をとれる、ベテランDJがいる。

キャリアというものの重みを感じさせていただきました。

勉強させていただきました。

今日の一曲
朝花  石川さゆり

2007年06月16日(土) ナックス?
今週の水木と、札幌行ってました。

この間の時計台ライブの映像チェックという名目で。やっとDVD化へとこぎ着けそうです。

サッポロサウンズの藤井さん、安田君兄、Rickyさん、私と連れ立って、昼飯でもと目についたそば屋に入った。

メニューを見ていたら、Rickyさんが「彼、大泉君に似てない?」と言った。

促す方を見ると、忙しそうに働く短髪の若者が目に入った。水を持って来てくれたホールの子だ。

ああ、そういえば、学生時代の若い大泉君に似てるかも知んない。

藤井さんと、安田君も騒ぎ始めた。「あれは似てる。」ずっと一緒に仕事をして来て、身近で見て来た人が言うのだから相当似てるんだろう。

そばを持って来てくれた時に、「大泉君に似てるって言われたことない?」と聞いてみると、「いえ、いちども・・・」と戸惑った様子。まじめに答えてくれる律儀なところが、あの初々しかった騙され芸人大泉の初期を彷彿とさせる。だめだ、大泉君にしか見えなくなって来た。あれで一度も言われたことがないって言うのが信じられない。短髪時代の大泉君を知る若者が少なくなって来たということもあるのだろう。

メディアにたずさわる人間として、この機会を逃す手はないと思った藤井さんが、レジにて早速写真を撮らせてくれと交渉に入る。彼はただただ戸惑っている。どこに連れて行かれるのか戦々恐々としている大泉君がオーバーラップする。

店の外で、撮影会が始まった。きょとんとした顔の彼に、我々の携帯のシャッター音が鳴り響く。

せっかくだからと、安田兄も一緒に入ってもらった。

即席チームナックスツートップそっくりさんの出来上がり。

この写真を見ると・・・・うーん、やっぱり写真じゃ僕らの感動の半分も伝わらない。そんな中、やはり安田君は似ている。写真にして初めてこんなに似てるのが分かるって言うのが、兄弟というものなのだろうか。

遺伝子恐るべし。

今日の一曲
ナックスハリケーン
20070613134148.jpg 320×240 18K

2007年06月24日(日) 夕張と左利き
何気なく、部屋から出たら、うちの奥さんが、どうでしょうの北海道カントリーサインの旅のDVDを見ていた。

212枚のカードの中から大泉君が最初に引いたのが、メロンと炭坑とスキーのリフトのマークだった。

夕張。ほぼ10年後に、こんなに大きなイベントをやるなんて、2人とも思ってもいなかっただろう。

いよいよ一週間後に迫りました.ミュージックジャンボリー。

私は、今回も一人でステージに立つつもりですが、何が起きるかは分かりません。

7/1に来られる方々、また一緒に歌いましょう。ドドーンと。

本邦初公開の新曲もやるつもりでおります。お楽しみに。

僕は元来右利きで、なんかの手違いで左が混じってるんだろうぐらいに考えていた。

箸と、歯ブラシと、ひげ剃りが左手でしかできない。

反面、字と、ギターと、野球は右じゃないとできない。

でも右手でやることが圧倒的に多くて、右利きだろうと思っていたんだけど、

最近パソコンのマウスを、左側にしてしまった。カーソルの目的地点への到達が格段に早く正確だということに気がついたのだ。

マウスを左利き仕様にしたことで、自分が左利きに大きく傾いたような気がした。日常生活を細かく観察していくと、思っていた以上に左手率が高いことに気がついた。

携帯のメールも、左手の方が楽だ。

もしかすると、右手で字とか書くようになったのがなんかの間違いだったのか?

分からなくなって来た。

分からないまま、夕張行きます。

今日の一曲
サウスポー Pink Lady

2007年06月26日(火) 珈琲文明
ちょっと前から、私のスケジュールがカレンダー方式になったのはいいんだけど、表立った予定がないと、ほんとにスカスカで、たまにポツンって感じで「ライブ」とか書いてあって、寂しいことこの上ないものになっちゃってますけど、そうなんだからしょうがないとは言え、正直な情報開示が世の中の流れとは言え、ここまであけすけにしちゃってアーティストイメージに悪影響はないのかという議論に持ち込む以前にそもそもアーティストイメージなんてこの私にあるのかどうかってことさえもそっちのけで、日々を生きていますが、

皆さん、私は怠け者ではありません。

その空白のカレンダーの枠の中には、目には見えないほどの微小なナノサイズで、びっしりと書かれた文字があります。

電子顕微鏡をお持ちの方は、レンズ越しに覗いてみてください。ほら見えたでしょう、

「曲作んなきゃ曲作んなきゃ曲作んなきゃ曲作んなきゃおむつ変えなきゃ曲作んなきゃ曲作んなきゃ・・・・・・・」

で埋め尽くされた、量子レベルの文字が。あれ?一個・・・

言訳休題。

AB型の奴って会社作るよね。

血液型の性格占いは、聞き流す程度で、人間そんな単純じゃねえだろって思ってますよ。

しかし、私の回りに、会社作ったとか、店立ち上げたとか、社内カンパニー作ったとか言う人があまりにことごとくABなもんでさ、ついね。

そんで、その統計の数値をさらに上げる奴が現れた。

名前はおじゃ丸。私の大学時代の同じバンドの後輩ヴォーカル。AB型。

長年、「コブラツイスト&シャウト」というバンドをやりながら、進学塾の講師をしていた。
数年前にその塾の社員になったと聞いて、ああついに身を固める決心をしたのかと思っていた矢先。

突然の、開業メール。

「今度、Cafeやることになりました。」

かふぇ!!!!!!  すげえ。いや、単純に感動した。桜ストリートの2番のAメロがよぎった(あの歌詞も実在の知人が元になってますが)。

店の名前は、「珈琲文明」。

名前の由来は、・・・いや、詳しいことは、ホームページに行ってみて欲しい。

AB型の、本領発揮の細かさで、開業までの道のりが、ノンフィクション小説さながらに、非常に面白く事細かに書いてある。文章にもってまわったところがない、正直で、率直なエンターテインメントとして楽しめる。

おじゃ丸のオリジナルも、歌詞の情報量が多く、誰も書かないような視点からの作風が売りだった。

店とかやってみたいなあとかって思ってる人はぜひ見て欲しい。幻想が打ち砕かれたあとに、決してネガティブではない前向きなリアリストとしての視点から、店を始めるってことがどういうことなのかってことが実感できると思います。

何より、おいしい珈琲が飲みたくなってくる。ツインピークスにはまってたときみたいに。

7/7オープンだそうです。

樋口のサイトで知ったと言ってもらっても一向に構いません。が、お会計も変わりません。

珈琲文明
http://www.coffeebunmei.com

あいつの性格から言って、きっと押し付けがましくない、行き届いたサービスって言うのを提供してくれる店になると思います。

場所は横浜、白楽。


今日の一曲
しあわせのしわよせはしあさって コブラツイスト&シャウト




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